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7月8日梅雨空の合間、伊賀の栄井農園で『紅花』の花摘みを取材させていただきました。今年は、2ヶ所の畑で合計23アールの『紅花』が栽培されています。どちらの栽培地の紅花もほぼ満開状態。天候不順だったにもかかわらず、花付きも良く、質は上々とのこと。





当日は京都の染め工房から、スタッフの方が花摘みを応援に来ておられます。当農園の「紅花」は染料として栽培されているそうですが、紅染め用の紅や口紅の原料以外に紅花油(サフラワー油)を採る油料作物としても定着しています。ヘルシー食材としても人気で、赤色の色素や種子からとれる油の薬効性は、「本草綱目」や「日本薬用植物辞典」にも詳しく紹介されています。





芭蕉も好みだった「紅花」
松尾芭蕉は「奥の細道」の道中、山形で紅花に出会い『まゆはきを悌〔おもかげ〕にして紅粉〔べに〕の花〔はな〕』と句を詠んでいます。紅花の形からお化粧道具の眉はきを連想した芭蕉さんは、お化粧をしている艶やかな女性の姿を想像したとか。





本来「紅花」は山形が有名なのですが、生誕地が伊賀上野である松尾芭蕉のゆかりの土地伊賀は、古く江戸時代中期頃から産地に名前を連ねていたそうです。*芭蕉生誕360周年をきっかけに伊賀地域では紅花をみんなで栽培する運動が続けられています。





朝霧のかかる場所がよい
鈴鹿山系と笠置山地にはさまれ、木津川の上流域のこの地域は霧が深く低くかかる盆地で、直射日光を好まない「紅花」にはもってこいの環境なのかもしれません。その上栄井さんのこだわりはまず土作り、腐葉土と牛糞、シイタケ栽培時の菌床にEM米糠ボカシでできあがった軟らかくてフカフカの完全有機の黒々とした土壌。それに完全無農薬。





紅は藍とともに「日本の色」になった赤のうちでも、紅の赤がもっとも美しいものとされてきた。それは紅花という植物の色素だけが持っている一種独特の美しい赤でだそうです。紅花は昔から清明(春分の日(三月二十一日)から十五日目)に蒔き半夏(夏至から十一日目)ひとつ咲きといって初花が咲き、咲きだすと次々に十日ぐらい咲き続く。棘もやわらかい朝早くに摘み、花の処理をその日のうちにしなければならないそうです。

この日も摘み取った花は、すぐに側の筵で天日干しされます。摘み取った花は彩やかなオレンジ色ですが、天気の良い日は3時間ほどで見事な赤に変化するそうです。残念ながら当日は時間がなくこの赤を眼にすることができませんでした。花摘みは約1週間ほど続き、順次1週間から10日乾燥した真っ赤な花は、和紙の袋に入れられ花摘みが完了するまで保管されます。全部で約10kg程度の収穫量になる見込みです。





栄井農園では前記した土作りで他にギンナンやニンニクを栽培されています。それぞれ収穫時期に取材内容をご案内します。

(2007年7月 掲載)
※取材内容は掲載時によるものです。
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