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”夏も近づく八十八夜 ~♪”と唱歌にもありますが、立春から数えて八十八日め、5月2日に京都・宇治田原を訪ねました。前回訪ねた時もそうでしたが、今の時期、茶摘みのこともあってか既に田植えが始まっていました。山の新緑と水を引いて鏡の様になった田圃が綺麗でとてものどかです。



この日お世話になったのは、岩山地区で茶園及び製茶場をお持ちの 奥谷 輝夫(おくたに てるお)さんです。現在、およそ1ヘクタールの茶畑で玉露、煎茶、冠( かぶせ )茶の栽培をされており、ご自宅に隣接する製茶場では、近隣の茶農家の持ち込む茶葉の製茶も引き受けていらっしゃいます。一見ごく普通に見える奥谷さん、実は、昨年、一昨年と連続して農林水産大臣賞受賞のキャリアを持つベテランの茶農家なのです。



さて、目指す茶畑は山の一本道を登り切った所、ご自分で切り開いた畑だそうです。この日は今年の品評会用の煎茶の摘み採り。五十人程のおかあさん達が丁寧に手摘みしてゆきます。一年をかけて育てた品質の良い茶葉、その上品評会用に一芯一葉(いっしんいちよう)のいいとこ取り。通常、最上級でも一芯二葉ですので、流石の拘りです。ちなみに一芯二葉とは、若い芽の先端、まだ開かない葉(一芯)とその下に付く開いた葉2枚(二葉)をさします。 古くから一槍二旗(いっそうにき)ともいい、玉露や煎茶の最上級品の摘み方です。ちなみに、上級品で一芯三葉、普通の一般品で一芯四葉か五葉。ただ、今は殆ど機械で摘みますので、時間とコストのかかる手摘みは、特別なもののようです。



みるみるうちに‥‥と言いたいところですが、いい芽を選んで慎重に摘み採るのですから、一抱えほどの大きな竹籠には中々溜まりません。それでも溜まって行く茶葉は柔らかく鮮やかな緑色、数日前に覆いを掛けているので、深い色合いです。覆いをしない煎茶と比べるとはっきり違います。茶葉の色のみならず、入れた茶の色が濃緑になり、旨味も増すそうです。茶樹を見ても、素人目には摘み採られた前後がわからない程の細心さです。”摘めよ摘め摘め摘まねば ~♪”ですね。



茶畑といえば、テレビコマーシャルなどで見かける緑の広大な畝を想像しますが、古い歴史のある宇治・宇治田原あたりでは、品質の良い玉露、煎茶の栽培の為の立地や栽培技術に特徴があるようです。そのためか黒い寒冷紗や藁で覆われた茶畑が殆どで、広々とうねる様な景色は見えません。



このように手間ひまかけて品質の良いお茶を作るのは、ベテランなりの拘り。決して採算の取れようはずもない。と話す奥谷さんもまた、日本の伝統文化を伝える貴重なお一人です。この後、日を改めて製茶の現場に伺います。

(2009.5.2)
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