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各地の海・山・里の旬な食材・収穫シーンを紹介してます。
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稲刈りがさかんに見受けられ、彼岸花やススキが見頃の9月23日、三重県の美杉村(現在は津市美杉町)の遠藤さんのアケビ栽培園に伺いました。


アケビ(木通、通草)は、アケビ科アケビ属の蔓性落葉低木で、最近は知らない方が増えたかと思いますが、里山の秋の実りとして紅紫色に熟したゼリー状の果肉はとても甘く、生食できます。また新芽は山菜として、果皮は炒め物や揚げ物、煮物等の料理にも使われます。木質化した蔓は木通=もくつうと呼ばれ、生薬として利尿やむくみ生理痛などに利用されます。
※アケビはやさい*くだもの図鑑でも紹介しています。





春に小さな可愛い花をつけ、9月中旬から10月の中旬頃までが収穫期です。7月にお邪魔して柵外から撮影した頃は、まだ葉が青々しており袋も膨らみが少なかったのですが、袋も膨らみが大きくなっており、12、3センチの収穫直前のものが色鮮やかに何株かからぶら下がっています。








中には開く寸前で筋が出ているものもあり、軽くつまむとフワッとへこみます。これが収穫の合図だそうです。1個だけ開ききった完熟状態の実を残していただいていました。ゼリー状の甘い果実部分がよく確認できます。





遠藤さんのアケビ栽培は今年で7年になり、以前は現在の農園で35年間原木のシイタケ栽培をされていたそうです。中国産が台頭してきたのをきっかけにアケビ栽培に転向し、栽培が盛んな山形県より苗を取り寄せてのスタートとなりました。(笑いながら話していただいた、もう一つのアケビ栽培を始めた理由は、近隣のシイタケ栽培仲間が山のミツバアケビを農園の片隅に植えたところ、グングン育ち実を沢山つけたそうです。当農園も里山の一角にあり、ぴったりの栽培条件だったそうです)栽培棚はシイタケ栽培のスチール棚に手を加え、アケビ用に再利用。アケビは3、4年で実が成るそうです。上面はアケビ、下面にはコンニャク、サツマイモ、ショウガ、フキなどが効率よく栽培されています。





アケビには5種類あるそうですが、当農園では葉が3枚のミツバアケビと葉が5枚のゴヨウアケビが無農薬栽培されています。調べてみますと、アケビは「自家不和合性」で、他系統の2種類以上を栽培することにより良質のアケビができるそうです。





他の果物と同じで袋がけは大変な作業、また1株につき20個に摘花やツル性のため摘芽など手間がかかるそうです。里山の秋の恵みをもっと皆さんにも味わっていただき、日本の季節を感じていただければと思います。





ご好意で分けていただいたアケビは、子供の頃によく食べたように甘い果肉部分を口にほおばり、黒い種を機関銃の弾のように口から出します。果皮はインターネットで調べ、短時間で調理できるホイル焼きにして頂きました。ゴーヤなどの苦みとは又違ったほろ苦さで田楽味噌風味がマッチし、ビールには最適でした。

遠藤さんのアケビは、現在近隣の道の駅と久居の農業屋野菜直売コーナー、榊原温泉の何軒かのホテルで購入できます。お問い合わせは059-274-0122まで

(2009.09.25)
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