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各地の海・山・里の旬な食材・収穫シーンを紹介してます。
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”なにわの伝統野菜”のうち、夏に収穫されるものが幾つかあります。前回取り上げた鳥飼なすもその一つ、他には毛馬胡瓜、玉造黒門越瓜、勝間南瓜、と今回取材しました服部越瓜(はっとりしろうり)です。





この服部越瓜は、江戸時代からの栽培地である、現在の高槻市塚脇で今でも作られています。明治頃の大阪では、あちこちでシロウリが作られており、府下での生産量は相当に多かった様です。中でも芥川流域の水はけの良い、肥沃な堆積土壌と、昼夜の温度差が大きい、という条件に恵まれた塚脇地区のシロウリの評判が殊に良かったのです。また、良質な米の産地でもあった摂津は、古くから知られた富田酒の銘醸の地で、副産物の酒粕と服部越瓜で漬けた粕漬けもまた名物でありました。





今では服部越瓜を栽培する農家も少なくなっていますが、この地で五十年以上も服部越瓜を作り続けている、川上さんの畑にお邪魔をしました。まだ蔓もじゅうぶん伸びていない6月の末、小さな雌花に小指程の瓜がかわいらしい頃から、7月に入りだんだんと大きくなるのを見つつ、いよいよ本格的な収穫となりました。 
        




収穫の朝は早く、当日はすでに殆ど収穫が済んでいましたが、コンテナの中の服部越瓜は、どれも立派なもので、長さが35センチほど、重さも1,200グラムはあるとのこと。淡い黄緑色、お尻の方が少し太く、縦に数本うすい縞があります。川上さんのお話では、1日おきの出荷ですが、ウリ類の成長は大変はやいので、収穫は毎日あり、出荷のない日の分は冷蔵しておくのだそうです。





食べ方は、粕漬けがほとんど、縦二つ割にして、わたを取り、塩をして干してから酒粕に漬けます。より簡単に服部越瓜の食感を楽しむには、雷干しもおいしいそうで、その作り方は、ウリの両端を切り落とし、菜箸などを差し込んでわたを抜き、ウリを回しながら螺旋状に切って、塩をし一昼夜陰干しにして、適当な長さに切ったあと、調味して食べます。その他、薄切りにして炒め物に、干しエビと煮てあんかけ にするなどいろいろ。残念ながら一般には流通していませんので、手に入りましたら是非お試しあれ。               
     
(2009.7.10)
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