まさに王様の味、美旗メロン三重県名張市美旗で、メロン栽培をはじめ12年目になるJA伊賀南部美旗メロン部会を訪ねました。
メロン栽培教室からスタートした「美旗メロン」は、安定した地区特産品として定着し人気を呼んでいます。
以前、行政広報誌の取材でお世話になったメロン部会の若林会長に取材させていただきました。「美旗メロン」が、若林さんのハウスで糖度たっぷりになるまでの成長過程を盛り込みながら紹介します。今年は7軒の栽培農家で青・赤合計6,500本が栽培されています。
みんな同じに成長してね。若林さんの何棟かのハウスには、植え付け時期を少しづつずらしたアールスメロンが合計で1,200本。種まきをして20日間、4月初旬にそれぞれのハウスに今年のできばえを期待して、次々と苗が植え付けられます。天候不順のため気温が一定でなく、定植後はマルチをした上でもハウス内の温度管理に気を許せない時期が続きます。
ミツバチ大活躍 5月20〜25日頃、成長した茎には黄色い大きめの花が咲きます。ウリ科なので茎の伸び方育ち方は、以前紹介したキュウリと同じで、横芽を摘み上へ伸ばして育てます。受粉用ミツバチがハウス内でブンブンと飛び交い、花から花へと受粉作業をしてくれます。
13枚目から実になる?! 受粉後、メロンは下から数えて葉が13枚目で着果するそうです。良いメロンを育てるには3個を残し・・・素人目にはもったいない気がするんですが・・・それ以外は全て摘み取り、最終的に一番良い状態の実1つを育てます。この時点では瓜にしか見えないんですネ。
前とは違う「メロン」だ!6月10日頃、若林さんから「マスクメロンには欠かせない網目が入りだしたので、ハウスに来てください」と電話を頂き、早速ハウスへ。まさに・・・いつも店頭で見かけるメロンが1本に1個づつ、ずらり並んでいました。着果から2ヶ月で収穫時期、7月後半の出荷時期まであとわずか。
糖度しっかり・甘さ抜群!去年より少し早めに販売が開始されました。天候不順にも関わらずしっかり糖度がのり、芳醇な香りと甘味は正に果物の王様。
青玉と赤玉のセットがギフトに人気ということです。「美旗メロン」はこの地域の特産品として、質・栽培数ともに広がりそうです。
▼問い合わせはJA伊賀南部指導販売課
(0595-63-2253)まで。
8月1日に品評会が行われ、若林さんの「美旗メロン」が協会の最優秀賞に選ばれました。
(2007年7月 掲載)※取材内容は掲載時によるものです。
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