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各地の海・山・里の旬な食材・収穫シーンを紹介してます。
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粘りのパワー、山里の自然薯づくり

ヤマイモとして同じように呼ばれてしまいますが、山野に自生する日本が原産の「自然薯(ジネンジョ)」は、よく見かけるナガイモ、ヤマトイモ、イチョウイモとは別種のものだそうです。

野生の自然薯は採取が大変で、なかなか手に入りにくいものです。最近になって栽培技術が開発され、畑でつくられるようになりました。すりおろした「自然薯」の粘りは滋養強壮の源として珍重されてきました。





10度以上の昼夜の温度差が粘りとコクを増す

伊勢本街道と吉野道の合流点、奈良県宇陀郡御杖村に「自然薯」を栽培されて10年の大ベテラン、種村さんを訪ねました。笑顔に迎えられるやいなや、すぐに裏の自然薯畑に案内されました。

すでにツルと葉は枯れ支柱は取り除かれて(最初の写真はお隣の自然薯のツル)、棒が刺さった畝があるだけの状態です。私もテレビで見た記憶はあるですが、間近で収穫を見せてもらうのは初めて。目印の竹の棒の下にこの1.5m程のパイプが入っているとお聞きしました。「まあ、掘ってみましょか」。土が掘られ、畝の中のだんだんとパイプが姿を現しました。

目印の部分には芋の先が顔を出し、種芋はこの状態で植え付けてあったんです。色々な栽培法があるようで、「この栽培法では、パイプは15度位の角度で埋まっています。」





掘ってみな、わからんのやけど・・・

パイプが掘り出され、いよいよ「自然薯」とのご対面。パイプをひっくり返し、土を丁寧に取り除くと、出てきました。自然ものみたいにクネクネしてはいませんが、日頃食べ付けているナガイモとは違い、芋の色が濃いように思えます。測っていただくと、1m60cmあるりっぱな「自然薯」。「ええ芋や」思わずにっこり。





所狭しと並んだ収穫の自然薯

3月下旬に土づくりを完成し、前記したパイプに種村さんが一番良いと取り寄せた赤土(無菌土)を詰め、4月中旬に種芋を植え付け、一本づつ支柱をセット。半月後には芽が出、10月末〜11月初旬にツルが枯れた後約2ヶ月かけてムカゴを獲り、支柱を取り除きます。本日おじゃました状態までの工程は文章だと簡単ですが、結構ハードで腰にこたえるみたいです。ムカゴから育てると収穫までは3年、今回のように掘り出した芋の先の部分を種芋として育てると、その年に収穫できます。でも基本的に口に入るまでに3年の月日を要します。上記した工程で300〜330本栽培し、馴染みのお客さんの手元へ。いやはや、大変な作物。





そのままで味わいます

ご好意で奥さんが、すり下ろしていただいたトロロをいただきました。
何も付けずに芋の風味と味で充分な美味しさ、粘り。正に山里の匠の「自然薯」を味わいました。

ありがとうございました。
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