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果物の中でも柿は種類が多く、「甘柿系」「しぶ柿系」と大まかに分けられ、全国にさまざまな柿産地があり、合計すると相当な種類になると言われなす。





その「甘柿」のなかでも日本で最も栽培面積が多いとされる「富有柿」。実はこの「すなみ柿」もこの富有柿の枝代わり品種。もともと「すなみ柿」は、戦前に岐阜県巣南町で富有柿の中でも他のものに比べて大玉で着色が早い木が発見され、品種改良の結果、1988年に県農業試験場で富有柿の新品種「すなみ柿」として認定された柿だそうです。



柿が店頭に出だすのは、10月終わり頃にかけて「しぶ柿系」刀根早生にはじまり、10月中旬から平核無柿(ひらたねなしがき)と続き、それを追いかけるように「甘柿系」の富有柿が出てきます。他に庄内柿、愛宕柿、筆柿など沢山のなじみの柿が全国の店頭を賑わします。





今回は20年近く「すなみ柿」の栽培に従事しておられる、三重県伊賀市の山崎さんに柿園でお話を伺うことができました。当初何軒かの方たちがJAさんの指導の元岐阜まででかけられ、検討の結果栽培をスタート。暗中模索の中、県からの指導もあり、定期的に勉強会を開き、現在は消費者の方に美味しく喜んでもらえる、質の安定した大きくて甘味がしっかりのった「すなみ柿」生産ができるようになったそうです。

当地区でも10年ほど前から「すなみ柿」作りが普及してきたそうです。最初の頃、山崎さんの柿園は、水が多い場所で排水に相当苦慮されたそうです。苦労の結果排水がうまくいき、柿栽培には最良の状況になっているらしいです。13aの柿園には現在約25本の栽培木、毎年平均500kgを出荷されています。

1個400gが栽培目標!
お伺いした日は、2,3日後に今年の初出荷をひかえ、質のチェックに余念がないお忙しい中での取材でした。今年は「もうひとつかな〜」と言っておられましたが、木になっているほとんどの実が見てびっくりの、本当に大きな「すなみ柿」。この姿に目が釘付け・・・。





霜が降りると実が柔らかくなり商品価値が下がるため、機械で上空の空気を攪拌する日もあるそうです。安全面も勉強会で追求されており、「柿は皮のまま、まるかぶりが一番、歯も強くなるし自然の食べ物は皮と実の間に栄養が多い」。久しぶりにちぎっていただいた大きな1個をまるかぶりでいただきました。まさにもぎたては甘く最高の味に思えました。

昔から「柿が赤くなると、医者が青くなる」という言葉があるほど、柿の栄養価は高く柿を食べると風邪を引かないとも言われてもいます。ビタミンCが多く、ビタミンK、B1、B2、カロチン、タンニン、ミネラルなどを多く含んでいます。又「二日酔いには柿」とも言われ、ビタミンCとタンニンが血液中のアルコール分を体外へ排出し、豊富なカリウムが利尿効果を促進し二日酔いを緩和してくれます。





毎年11月になって集荷が始まり、集荷場には月末までに合計で平均7〜7.5tの見事な色合いの「すなみ柿」が各栽培農家より持ち込まれます。すぐに4Lサイズを頭に各サイズに選別されて出荷を待ちます。
昨年は豊作年で今年は裏年にあたるらしいですが、この状況では例年並みの期待が持てそうと集荷担当の方は話しておられました。

 (2006年11月 掲載)
 ※取材内容は掲載時によるものです。
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