三重県名張市、四十八滝で有名な赤目町に菌床シイタケ栽培をされている小林さんを訪ねました。地元出身で以前は畑違いの特殊刺繍をされていました。転業時いろいろと模索の結果、ご夫婦でこのシイタケ栽培を決意。環境面もあり、限りある森林資源の有効利用と生産効率の向上、更には品質の向上を目指し、現在では皆さんがイメージされる原木栽培から菌床栽培によるシイタケが主流になりつつあります。
「菌床シイタケ栽培も旬は秋」2年目を迎える栽培場には遮光ハウスが2棟並んでいます。2棟のハウスで収穫時期が調整され、合計で8,000床で栽培されています。栽培方法が違うといってもきのこの旬は秋に変わりはありません。夏場は発生が弱いのですが、シイタケも秋の訪れと共に、寒暖の差で菌床に植え付けたシイタケ菌が一斉に活性化し、次々と大きくなり収穫のタイミングが来ます。この時期は朝収穫したら、また夜にと収穫作業がひっきりなし。3・4段の菌床を順次見て回り作業コンテナで20〜30杯の量。そしてキノコには欠かせない湿度管理の水やりと・・・、連日作業終了は朝の3時〜4時が続くそうです。
現在はJAと直売所での販売、ある年齢になったら自然を相手に仕事をしたいという想いはシイタケ栽培でスタートしたけれど、小林さんはシイタケだけではなく「地産地消」の訴求のあり方へと想いをはせます。地元で穫れた色々な作物を地域の生産者の方たちと一緒に自然の大切さや喜びを食材に託して販売していけたらと語られます。
お二人が育てたシイタケは、無農薬でひだ崩れなくとてもキレイでそのまま焼いてポン酢でいただくと抜群の味わいでした。
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