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今年の花粉飛散量は西高東低とか、例年になく温かい日が多くて、天気予報の花粉前線は2月中旬から始まっています。徳島の田舎育ちの私は、子供自分には杉の実を弾に使い、竹で作った『杉鉄砲』で遊んだものです。私の住む三重県も周囲の山々の杉が紅葉しているみたいです。







ご存知のとおりスギ花粉量は、前年の夏の気象条件と密接な関係があり、夏の温度が高くて降水量が少ないほど、翌春の花粉量が多くなる傾向があると言われます。杉も檜も雌雄同株で一本の木に雌花と雄花(ツブツブ)が同時に咲き、この雄花から花粉が飛び散ります。

一番最初の写真のように葉が緑の幼木にも、雄花がびっしりと付き枝がしなっています。毎週末のウォーキングコースに沢山植えられている杉の一本ですが、目前でたまたま突風が吹き、写真の木からも古い布団をたたいたようにたくさんの花粉が一斉に飛んできました。さすがの花粉症状の無い私も一目散にその場から退散。その後風がやまず、大きな木からも次々と上の方から真っ白の煙のように花粉が降ってきます。

初めて目の前で花粉が飛ぶのを経験しましたが、やはり触らぬ神に祟りなしとその後はランニング状態で走り抜けました。





花粉症を引き起こす風媒花(風の力で花粉を飛ばすタイプ)は、現在日本では50種類以上確認されています。一般的に樹木では春が中心では2月から4月はスギ、3月から5月はヒノキ、イネ科の場合は初夏に、キク科(ブタクサ、ヨモギなど)の場合は7月から10月に飛散します。

花粉症患者の殆どがスギ花粉症ということですが、やはり世界的な温暖化の影響でスギ花粉飛散量も増加することが予想されています。







樹木では杉、檜、白樺、松、銀杏、ハンノキ、コナラ、クヌギ、ケヤキ、樫など
雑草類ではブタクサ、ヨモギ、タンポポ、イラクサ、オオバコ、ギシギシ、スイバ、カナムグラなど(セイタカアワダチソウは違います)
イネ科では水稲、ススキ、カモガヤ、スズメノテッポウ、アシ、牧草類など

突然に花粉症状になるとも言われています。西の方は特にご用心を!

花粉症を引き起こす原因の「風媒花」マルク「ヘルシー素材図鑑2」に収録されています。
(2009.3.2)

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