3センチ前後の見事な「藤九郎」が鈴なり。
9月初旬、以前「紅花」でご紹介した三重県伊賀市の『榮井農園』を訪ねました。
里山の秋の実りと言えば色々とありますが、「ぎんなん」も代表的な食材。収穫前ですが現在の状態を紹介します。
車を止め農園横の道路端から見てもイチョウの木は濃い緑の葉ばかり?今年は天候不順で、すこし時期が早かったかな?
榮井園長が来られ圃場に案内してもらうと、いえいえ、マスカット葡萄と見間違える程の大きな粒の銀杏が枝がしなるほどたわわに実付していました。「ぎんなん」には金兵衛、久寿、藤九郎、栄神などの種類がありますが、当ぎんなん圃場で栽培されている品種は、晩生で最も大粒で形が良い光沢のある「藤九郎」。殻が薄く割りやすい人気種だそうです。
6年前に開園以来、第1.2圃場合わせて350本のイチョウが太陽の光を受け、濃緑の葉を付けスクスクと成長し一斉に実を結ぶ状態に育ちました。ご存じでしょうが、「ぎんなん」は雌雄の木がないと結実せず、雌木に実が付きます。調べてみたところ、イチョウは受粉ではなく受精という方法で子孫を残すそうです。雄花の花粉は風で運ばれ雌花の胚芽に入り、花粉質で育ち精子を出して受精するそうです。同時に育てられた雄木は、実付の良い雌木を接ぎ木して栽培調整がなされます。
食べ過ぎは禁物ですが、「ぎんなん」は栄養価も高く、たんぱく質、βカロチン、ビタミンB1、ビタミンC、カリウムなどが多く含まれます。漢方としては咳止めや尿のコントロールなどの作用があると言われています。ただし子供はあまり食べさせない方がいいようです。
この状態だと、10月の末から11月初旬頃に一斉に色付き収穫時期を迎えるそうです。熟した果肉状の外種皮は、皆さんご存じの通り強烈なニオイがし、素手で触るとかぶれます。おじゃました日は、この外種皮を水で洗い落とす作業場所を敷地内につくっておられました。今年は念願のまとまった収穫が予想されます。
PR