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各地の海・山・里の旬な食材・収穫シーンを紹介してます。
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『マコモはイネ科の植物』
タケと付いていますが、キノコではありません。一般的には馴染み薄ですが、中華料理や料亭では高級食材として珍重されています。漢字で書くと「真菰筍(茸)」








「マコモ」はイネ科マコモ属の多年草で、お米と同じように水田で育ちます。5月末頃に田植えをし、成長すると1.5〜2メートル程になります。早・中・晩生とがあるということですが、この地区ではすでに今年初回の出荷を終えたところです。





『マコモの茎を食べます』
「マコモ」の茎の花芽の部分に黒穂菌(食用菌)が寄生し、根本の部分が筍状に肥大し「マコモダケ」と呼ばれます。9月後半タケノコに似た膨らみを持ち柔白色の部分が見えだしたら(写真の白の点線部分)、収穫のタイミング。ただし、イノシシやシカも大好物なので「イノシシに食べられたら収穫時期です。これは冗談ですが(笑)いつも初物はイノシシ様が頂くんですヨ(笑)」イノシシ防護ネットに多額の費用がかかったとこぼしておられました。





『手間がかかる・・・特産品』
「マコモダケ」は現在、日本各地の中山間地域の稲作の転作作物として脚光を浴び、特産品又は地産地消の野菜として一役を担っています。今回の取材先の三重県も多聞に漏れず、「マコモ」の栽培指導が盛んに行われています。おじゃました三重県名張市の長瀬地区でも、森下さんをはじめ何軒かの方たちにより3,000平方メートルの水田で栽培されています。本格的には第2次段階として2006年からの栽培とのことです。認められている除草剤がなく、手作業による草取りは稲作とは違い数倍手間のかかる大変な作業。その結果消費者に届く「マコモタケ」は無農薬で安全な食材。








『ヘルシーでクセのない美味しさ』
まだまだ一般的には末端まで浸透していない食材なので、「マコモタケ」という響きと現物とはイメージしづらく、キノコかと思われている方も多く、拡販には苦心も付き物。比較的若い方には、ヘルシーブームの中にあって人気だそうです。食物繊維やミネラル、タンパク質が多く含まれ、低カロリーで便秘解消やダイエットにも効果的です。
収穫したての「マコモタケ」をかじらせてもらいました、私には食感はアスパラのようなシャキシャキ感に思いました。ほんのりとした甘味があり、確かに生食でサラダにもOKです。森下さんのご好意で、スライスした「マコモタケ」をサッと炒め、塩コショーしたものをいただきました。加熱すると甘味が増すらしく、素材の味がつたわりビールにピッタリの一品でした。森下さん、ごちそうさまでした。


クセがなくヘルシーな「マコモタケ」は生食はもちろん、中華料理以外にも色々な材料や料理方法にも相性が良くこれから見かける機会が増えそうです。是非一度味わってみて下さい。
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