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各地の海・山・里の旬な食材・収穫シーンを紹介してます。
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季節を感じさせてくれる野菜はたくさんありますが、早春の香り、と言えばフキノトウ。しかし、私の地元では、八尾の若ごぼうがその代表かもしれません。一般的には、葉ごぼうと呼ばれています。





葉ごぼうは、根を利用する普通のごぼうとは異なり、主に葉柄を食します。独特の食感と豊かな香りが特徴で、地元では若ごぼうと呼ばれているのです。デパートなどで見かける若ごぼうは、弓の矢のような形に揃えられています。出荷時のこの姿から地元では「やーごんぼ」とも呼ばれます。

取材に向かいましたのも八尾市二俣(ふたまた)。この辺りはおよそ300年前の大和川付け替え後できた新田だそうで、この水はけの良い土地に、大正の頃から栽培が広がったそうです。





お話を伺いましたのは、八尾市恩地の松村佳幸さんは、定年退職後就農されましたが、奥様は以前から農業をされていました。昔から苦労されてきたようですが、とにかく明るい、元気なおかあさんです。今はハウス物の最盛期、ハウスの中にはきれいな緑色の若ごぼうが並んでいます。

収穫は、まず根本近くにスコップを入れ、葉柄部分をつかんで引き抜き、根に付いた土の塊を足で蹴って落とします。ためしにやってみました。柔らかそうに見えた土ですが、慣れないとスコップもうまく入ってくれません。流石にお二人は慣れたもの。ひげ根がいっぱい付いた短い根っこが現れると、見慣れた若ごぼうの姿になりました。

ハウスの外には路地物の畑もあり、一月半ほど遅れて出回ります。種は栽培農家さんが独自に採種・保有しているものを播きます。





9月、お彼岸の頃に播種、秋のうちに葉柄は伸びてきてますが、冬場に枯れたものをいったん刈り取り、再びのびてきた若いものを収穫します。大阪の料亭の中には、秋にでたものを食べさせる所もあるようです。

写真のハウスものは、スラリと細長い姿ですが、路地ものは葉柄も短く、根も太い。近くの畑でトンネル栽培のものを見せていただきましたが、路地ものに近いようです。やはり今は柔らかく、あくの少ない旬のハウスもの。根と軸は、天ぷらや炒め煮が美味しいし、葉は胡麻和えや煮びたしで。

とにかく、根から葉っぱまで余すところなく食べられます。ごぼうは、中国から薬草として伝わったというだけに、食物繊維やビタミン、カルシウム、鉄分等が含まれています。そのうえ、葉ごぼうには、ビタミンCが普通のごぼうの10倍以上も含まれているそうです。奥様が自信を持って薦められるのも無理はありません。

畑の作業部屋では、近辺の農家が持ち寄った新鮮な野菜が安く販売されています。中間マージンのいらない新鮮で美味しい野菜、八百屋の玉ちゃんの元気な野菜を、是非食べていただきたいものです。お土産に、新鮮な若ごぼうとご夫婦の元気をいただきました。
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