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各地の海・山・里の旬な食材・収穫シーンを紹介してます。
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木枯らしが吹きだした11月中旬。取材先は奥さんの「玉ほまれ」の大豆畑。つい1ヶ月前には青々としていた葉も紅葉がすぎ、すっかり落ちてしまっていました。畑一面に何十個もの殻がついた大豆の枝が並び、遠目には辺り一帯が薄い茶色一色に見えます。





山田の米はうまい!
もともと大山田一帯は水稲と転作田での小麦と大豆作りが盛んです。一山越えると、そこはもう「伊勢の国」。山々に囲まれた伊賀盆地は、昔から米の産地としても有名で、伊賀米と呼ばれる中でも「山田の米は旨い!」と評判で、伊勢の国から大勢の人たちが買いに訪れたと伝えられます。寒暖差から生まれる良品質の各作物は、この地区の米が天皇陛下への献上米であったことからもうかがえます。このような気候風土の中で、今回取材の大豆もしっかりと栄養素と旨味を蓄え、良質の作物として従来より高い評価を受けています。



奥さんは現在6反と2町の田に水稲・大豆・小麦を主に作られています。大豆作りは、転作田6反に6月下旬頃の小麦収穫後、7月上旬までに種をまきます。発芽までは水分を嫌うため、種まきのタイミングがとても難しいそうです。近隣の草に負けている大豆畑を例に取り、「あの畑は芽が出るまでに雨に合い、豆が腐ってしまって出来が悪いんや」と教えてくれました。





何年来培ったノウハウは「今年の豆は良いで〜」という言葉が物語っています。良策の年には1反あたり60kgの俵で4〜5俵が収穫できるそうです。6反「玉ほまれ」の内3反が種用残りが食用として出荷されます。「玉ほまれ」は主に豆腐用に使用されます。食用は旧伊賀町にあるJAのビーンズセンターの選別機へ、種用は自家で大中小に手作業で選別が行われます。例年翌年の1月までこの作業で手一杯だそうです。

毎年霜が降りる頃に北風が吹きだし、葉っぱは枯れて豆の水分が取れだします。収穫専門の方が収穫時期を決める際、殻を揺すって「カラカラ」と音がするのを目安にするそうです。コンバインで収穫する際には豆の水分が17〜18%が最良で、水分が多すぎると殻ゴミと一緒に粉砕され機械の後に排出されてしまいます。また水分が少なすぎるときは豆にシワがより、商品価値が無くなってしまうとのこと。





コンバインで外側から刈り取っていきます、大豆の殻には産毛がたくさんあり、刈り取っていくときにはこの産毛が埃のように舞い上がり、コンバインのオペレーターもマスクをしていないと大変。次々と通気性のあるメッシュの俵に今年の新豆が詰められていきます。一袋の中を見せていただきました。「ええ出来やな」奥さんの笑みを見て、収穫途中ですが帰路につきました。

(2006年11月 掲載)
※取材内容は掲載時によるものです。
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